これらの疑問についてお答えします。この記事を読むことでストップロスとロスカットの違いについて理解できるようになります。
ストップロスとは
ストップロス(Stop Loss)とは、あらかじめ損切りの注文をしておくことを言います。
損切りとは、含み損を決済し損失を確定させる行為です。
ストップロスは、「ストップロスオーダー、ストップロス注文、逆指値注文」とも言われ、損失を一定範囲に限定させるための注文です。一定範囲については、自分で価格を指定して決めることができます。
買いポジションの時に「この価格まで下がったら損切りする」、売りポジションの時に「この価格まで上がったら損切りする」ということを予約注文しておくことができるので、仕事などで相場を確認できない時でも自動決済されるので安心です。
ストップロスルール(損切りルール)として、資産の1~3%の損失が出たら損切りとした方がリスクコントロールがしやすくなりますが、この辺の決め事は各個人自由です。
ちなみに、価格を指定せずに成行注文で損を確定させる注文は、単純に損切りと言います。
ロスカットとは
ロスカット(Loss Cut)は、同じ損切りの意味合いがありますが、FX業者側が強制決済させる行為を言います。
証拠金維持率が一定ラインを下回ると、それ以上の損失拡大を防止し、顧客の資産を守るために自動的に損失を確定する決済がされます。
一般的には証拠金維持率50%を下回ると、ロスカットが執行されるようになっているFX業者が多いです。
ストップロスとロスカットの違い比較
ストップロス | ロスカット |
---|---|
価格を指定して注文できる | 価格を指定して注文できない |
損失額を自分でコントロールできる | 証拠金維持率が一定以下になるとその損失額で確定 |
各複数ポジション毎に損切りラインを決められる | 証拠金維持率が一定以下になるとすべてのポジションが強制決済 |
- ストップロスは、自分で損切りラインを指定。
- ロスカットは、FX業者側が損失を強制決済。
ストップロスとロスカットの違いを大きく分けると、上記2点になります。
テイクプロフィットとは
ちなみに、テイクプロフィット(Take Profit(T/P))は、ストップロスの反対の意味で、あらかじめ利益確定(利食い)ラインを注文しておくことを言います。
テイクプロフィットを決めておくことで、利益確定の機会を逃さず利益確保が可能になります。利益はもっと伸ばしたくなるのが人の心理ですが、ある程度自分でルール化して、「含み益が資産の○%になったら利確する」などと決めておいた方がトータル的に稼ぎやすくなります。
また、海外FX業者が提供するMT4やMT5、cTRADERの取引ツールには、「トレーリングストップ」と言われる、含み益を自動的に伸ばす注文方法があります。既に含み益が出ており、「更に含み益を増加させたいけど、相場が急変して含み益が無くなるのが嫌」という人にぴったりの注文方法です。
ストップロスとテイクプロフィットを新規注文と同時に設定しておくことで、相場を常にチェックしていなくても、自動的にそのラインで決済されるので、忙しい人や面倒くさがりな人は、このような注文方法にした方が簡単です。
また、精神的な心理状況で売買を判断せずに、あらかじめ設定した価格で機械的に取引されるので、その時の気分で取引判断が鈍るのであればオススメです。
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