それらのインジケーターに関する初歩的な疑問についてお答えします。
インジケーターとは
インジケーター(Indicator)とは、日本語では指標と言われ、チャートを分析する分析ツールです。人によっては「インディケーター」と言ったりもします。
世界中に数百種類以上の個人・法人が開発した様々なインジケーターが存在しますが、最も有名なインジケーターは、移動平均線やボリンジャーバンド、MACDなどがあります。
インジケーターをチャートに表示して分析することを、「テクニカル分析」と言います。
何のためにインジケーターを表示するのか?
A. 将来の価格の値動きを予想するためです。
下の画像例のように、チャートに何も表示していないと、今後価格がどのように動くのか、過去にどのような動きをしていたのか感覚的にしか分かりません。
しかし、移動平均線1本でも表示すれば、下の画像例のように、価格はどこで反発反落するのかがひと目で分かるようになるわけです。
- 赤丸箇所は、価格が移動平均線に接触して反落している地点です。
- 黄色箇所は、価格が移動平均線を抜け、上昇または下落している地点です。
- 青丸箇所は、価格が移動平均線に接触して反発している地点です。
上記の移動平均線上の印をつけた地点を見ても分かる通り、価格は移動平均線に接触して反発か反落、または上抜けか下抜けする傾向が強いのです。
ということは、今後もこの移動平均線を中心に価格が反発や反落、上抜けや下抜けが起こる確率が高いということが分かります。
このように、チャートに移動平均線などのインジケーターを表示することで、今後の将来的な値動きを予測することが可能になるわけです。
おすすめのインジケーター
世界中に数百種類以上もあるインジケーターですが、では、その中でもどのインジケーターを使ったら良いのでしょうか?
結論から言ってしまえば、どのインジケーターでもOKですし、自分に合ったインジケーターを選べば良いと思います。
しかし、国内FXの取引ツールにも標準搭載されている、一般的に代表されるインジケーターがありますので、それらを今回ご紹介します。
移動平均線
前項の例で紹介した移動平均線です。英語ではMoving Averageとも言われます。
ある一定の期間の平均値をグラフで表示させ、相場の方向性などを判断する最も有名で世界で一番使われているといっても過言ではないインジケーターです。
一定の期間は、自分で自由に設定できます。標準では14になっていますので、もし、日足チャートを表示していた場合は、14日間の平均値をグラフに表示させた移動平均線となります。
移動平均線を使った売買の判断基準は、以下の通りとなります。
- 移動平均線が上昇: 上昇相場と判断し、買い注文
- 移動平均線が下落: 下落相場と判断し、売り注文
- 価格の上にある移動平均線に価格が到達: 反落すれば逆張りで売り注文
- 価格の下にある移動平均線に価格が到達: 反発すれば逆張りで買い注文
- 移動平均線を価格が上に抜ける: 相場転換と判断し、買い注文
- 移動平均線を価格が下に抜ける: 相場転換と判断し、売り注文
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)は、上下のバンドの間で動く確率とバンド内の価格の動き方で売買を判断するインジケーターです。
ボリンジャーバンドを使った売買の判断基準は、以下の通りとなります。
- バンド幅が狭くなるSqueezeで、ポジションを決済する
- Squeezeからバンド幅が拡大するExpansionになれば順張り取引
- ±1σ~±2σの間を価格が動きながらトレンドを作る場合は、1σから+2σ(又は、-1σから-2σ)にかけて、トレンドの方向へ順張り
MACD
MACDは、マックディーと呼び、相場の強弱を判断するオシレーター系と言われるインジケーターです。チャートの下に別枠で表示されます。
2本の移動平均線同士の乖離具合とその乖離具合に移動平均線を重ねて、2本のグラフで表示されます。(3本で表示されるMACDもあります)
MACDを使った売買の判断基準は、以下の通りとなります。
- MACDがマイナスからプラスへ転じる: 買い
- MACDがプラスからマイナスへ転じる: 売り
- MACDがシグナル線を下から上に交差したとき: 買い
- MACDがシグナル線を上から下に交差したとき: 売り
まとめ
他にも有名なインジケーターがいくつか存在しますが、紹介しきれないので、最も人気で有名なインジケーター3つを紹介しました。
インジケーターを使う上で大切なことは、インジケーターに頼り過ぎないということです。一つのインジケーターに頼って売買して稼げるんだったら、みんな同じことして稼げてるはずです。
しかし、損する人もいるということは、インジケーターだけでは判断しきれない、外的要因の価格の変動もあるということです。
また、機関投資家などがインジケーター通りに取引させまいとする「だまし」という値動きをすることもあるので、インジケーターは目安程度に最終的には自分の判断で売買をすることが大切です。
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