MENU

FXインジケーターの基本的な使い方

インジケーターとは、チャートに重ねて表示し、値動きの方向や勢いを分析するための指標のことです。日本語では「指標」、人によっては「インディケーター」と呼びます。インジケーターを使ってチャートを分析することをテクニカル分析と呼び、移動平均線、ボリンジャーバンド、MACD が最もよく使われる 3 つです。

インジケーターを表示する目的は、過去の値動きの規則性を見つけ、これからの値動きの「起こりやすさ」を判断することです。何も表示していないチャートでは、価格がどこで反転しやすいかは感覚でしか分かりませんが、移動平均線を 1 本引くだけでも、価格が反発や反落を繰り返している水準が目で確認できます。

本記事では、インジケーターとは何か、何のために表示するのか、代表的な 3 つのインジケーターの見方と売買判断の考え方、そして頼りすぎないための注意点を解説します。取引ツールに標準で入っているインジケーターを初めて使う方を対象にしています。特定の設定で利益が出ることを示すものではなく、見方と使い方の基本を整理したものです。

目次

インジケーターとは

インジケーターは、価格や出来高などの過去のデータを計算式で加工し、チャート上に線や帯、棒グラフとして表示するものです。世界には個人や企業が開発した数百種類以上のインジケーターがありますが、国内外の取引ツールに標準で入っている代表的なものは限られています。

インジケーターは大きく 2 種類に分かれます。移動平均線やボリンジャーバンドのように価格チャートに重ねて表示し、相場の方向(トレンド)を見る「トレンド系」と、MACD や RSI のようにチャートの下に別枠で表示し、相場の勢いや買われすぎ・売られすぎを見る「オシレーター系」です。

何のためにインジケーターを表示するのか

目的は、過去の値動きの規則性から、これからの値動きの起こりやすさを判断することです。何も表示していないチャートと、移動平均線を 1 本表示したチャートを比べると違いが分かります。

インジケーターを表示していないチャート

上のチャートには何も表示されておらず、価格がどこで反転しやすいかは感覚でしか判断できません。

移動平均線を表示し、反発・反落・抜けの地点に印をつけたチャート

移動平均線を 1 本表示すると、価格が移動平均線に接触して反落した地点(赤の印)、移動平均線を抜けて上昇または下落した地点(黄の印)、接触して反発した地点(青の印)が目で確認できます。過去にこの水準で反発や反落、抜けが繰り返されているなら、これからも同じ水準が節目になる可能性が相対的に高い、と判断する材料になります。

代表的な 3 つのインジケーター

どのインジケーターを使うかに決まった正解はなく、自分が判断しやすいものを選ぶのが基本です。ここでは、国内外の取引ツールに標準で入っており、使う人が最も多い 3 つを紹介します。

移動平均線(Moving Average)

一定期間の価格の平均値を線でつないだもので、相場の方向を判断するために世界で最も使われているインジケーターです。期間は自由に設定でき、標準は 14 のことが多いです。日足チャートで期間 14 なら、直近 14 日間の平均値が線になります。

状況一般的な判断
移動平均線が上向き上昇相場と判断し、買いを検討
移動平均線が下向き下落相場と判断し、売りを検討
価格が上にある移動平均線に到達して反落逆張りの売りを検討
価格が下にある移動平均線に到達して反発逆張りの買いを検討
価格が移動平均線を上に抜ける相場の転換と判断し、買いを検討
価格が移動平均線を下に抜ける相場の転換と判断し、売りを検討

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

移動平均線の上下に、価格のばらつき(標準偏差 σ)をもとにした帯を表示するインジケーターです。統計的に価格が ±2σ の帯の中に収まる確率が高いという性質と、帯の幅の変化から売買を判断します。

  • 帯の幅が狭くなる「スクイーズ」は値動きが小さくなっている状態で、保有中のポジションを決済する目安になります
  • スクイーズのあとに帯の幅が広がる「エクスパンション」は大きな値動きの始まりを示すことが多く、広がった方向への順張りを検討します
  • 価格が +1σ と +2σ の間(または −1σ と −2σ の間)を推移しながらトレンドを作っているときは、その方向への順張りを検討します

MACD(マックディー)

期間の異なる 2 本の指数平滑移動平均線の差(MACD 線)と、その MACD 線を平均したシグナル線の 2 本で構成され、相場の勢いを判断するオシレーター系のインジケーターです。チャートの下に別枠で表示され、2 本の差を棒グラフで示す表示もあります。

状況一般的な判断
MACD 線がマイナスからプラスに転じる上昇の勢いが強まったと判断し、買いを検討
MACD 線がプラスからマイナスに転じる下落の勢いが強まったと判断し、売りを検討
MACD 線がシグナル線を下から上に交差買いを検討
MACD 線がシグナル線を上から下に交差売りを検討

インジケーターに頼りすぎないための注意点

インジケーターは過去の価格から計算されるため、これからの値動きを保証するものではありません。1 つのインジケーターに従うだけで利益が出るなら、同じインジケーターを使う全員が利益を出せることになりますが、実際には損失を出す人もいます。

注意

経済指標の発表や要人発言などの外的な要因は、インジケーターには反映されません。また、機関投資家などの大口の売買によって、インジケーターのサインどおりに動いたあとに急反転する「だまし」も起こります。インジケーターは判断の目安として使い、損切りの注文を入れたうえで、最終的には自分の判断で売買することが前提です。

複数のインジケーターを組み合わせる場合は、トレンド系 1 つとオシレーター系 1 つのように役割の異なるものを組み合わせると、同じ情報を二重に見ることを避けられます。ローソク足そのものの見方は FX ローソク足の見方 で、インジケーターを使った取引の組み立て方の例は FX 初心者が 1 万円から始めるときの考え方と手順 で解説しています。

FX 初心者向けの関連記事

FX の仕組みを順番に理解するための記事です。

よくある質問

最初はどのインジケーターから使えばよいですか

移動平均線 1 本から始めるのが一般的です。相場の方向と、価格が反発・反落しやすい水準の両方を 1 本で確認でき、他のインジケーターの多くも移動平均線を土台にしているため、あとで理解が広がりやすいです。

インジケーターの期間や設定値は変えた方がよいですか

最初は標準の設定のまま使い、見方に慣れてから変えるのがおすすめです。設定値を頻繁に変えると、どの設定でどう動いたかの検証ができなくなります。

インジケーターのサインどおりに取引すれば利益が出ますか

出るとは限りません。インジケーターは過去の価格から計算した目安で、外的な要因やだましには対応できません。サインは注文の候補を絞るために使い、損切りの注文と資金管理を組み合わせることが前提です。

まとめ

  • インジケーターはチャートに表示して値動きを分析する指標で、トレンド系とオシレーター系の 2 種類があります
  • 表示する目的は、過去の値動きの規則性から、これからの値動きの起こりやすさを判断することです
  • 最もよく使われるのは移動平均線・ボリンジャーバンド・MACD の 3 つで、それぞれに一般的な売買判断の目安があります
  • インジケーターは将来の値動きを保証せず、外的要因やだましには対応できないため、判断の目安として使います
  • 損切りの注文と資金管理を組み合わせ、最終的な売買は自分で判断することが前提です

まずは移動平均線を 1 本表示し、価格がどの水準で反発や反落を繰り返しているかを確認することから始めてみましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次